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そもそも補助金って?

補助金ってなんなの?

「補助金って返さなあかんやつやろ?」
こういう誤解、色んな場所でほんまによく聞きます。使ったことがない人ほど勘違いしている。逆に一度でも使った経営者は「絶対やった方がいい」と声を揃える。この差は面白いくらいはっきりしています。
そもそも補助金は“国の未来への投資”だと思ってます。戦後の復興期から福祉や産業再建の支援はあったそうですが、補助金が幅広い事業者に浸透し始めたのは2000年代に入ってから。そしてコロナ禍をきっかけに一気に加速しました。2021年以降は「コロナ対策支援金」という名目で、数千万円規模の補助金が次々と打ち出されました。背景には2024年の過去最高税収もあると思います。「今のうちに未来に投資すれば、さらに税収で回収できる」と国が判断したのではないかな?とも思えます。
ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、省力化投資補助金、新事業進出補助金…。名前は違えど、狙いはどれも同じです。表の顔は「技術革新」「人手不足解消」「地域活性化」。立派な目的が並んでいます。でも裏の顔を見れば「設備メーカーが売れて経済が回る」「商店街が動けば地方税収が安定する」「新市場に挑戦する企業が増えればGDPにプラス」。補助金はバラマキではなく、国の税収と産業を育てるための投資なんです。そう思うと「なるほどな」と妙に納得できる部分もありますよね。

申請書作成と申請は“天竺”の旅

理念は立派なんです。でも実際に足を踏み入れると、そこは修行の世界です。僕は電子申請のことを“天竺”と呼んでいます(笑)
「これからはデジタルで便利になります!」と胸を張って導入されたのに、最初の関門はGbizID。そこで待っていたのは、まさかの紙の書類郵送。デジタルどこいった?と突っ込みたくなるスタートです。
決算書や労働者名簿を集め、数字の根拠を積み上げ、資料を整える。これだけで普通の人なら白旗を揚げるレベルですがそこがスタートライン。補助金の審査は「政策に合っているか」「新規性はあるか」「市場性や収益性はどうか」といった項目ごとの点数ゲーム。それをクリアーした事業計画書を作成。そしてようやくたどり着いた申請画面が「どこに入力したらいいのか分からん」迷路状態。仕方なくマニュアルを開くと、鬼のようなページ数が襲ってきて、ここでみんな心がへし折られます。
申請完了まではもう完全に西遊記。妖怪退治を繰り返しながら天竺を目指す修行の旅そのもの(笑)
僕自身も「これ誰が申請できるねん」と呟いたかわかりません。そんな日々の積み重ねの経験や補助金の裏の顔を考えてたことが、結果的に補助金の採択率を押し上げる力になってきたんだと思います。

補助金あるあると未来への一歩

補助金の世界にはもうひとつ面白い現象があります。
実際に補助金を活用した人は「やった方がいい」と周りに勧める。ところが一度もやったことがない人ほど「あれはお金返さなあかんらしいで」と間違った情報を平気な顔で言ってくる。観たことない映画の評価を他人から聞いて、他の誰かに「あれ面白くないらしい」って言う無責任な発言と同じ。これ、本当にあるあるなんです。
補助金は国の思惑と経営者の挑戦が交差する仕組みです。表向きの目的だけでなく、裏の狙いを理解していれば「なぜこんな制度があるのか」が腑に落ちる。そして現場での苦労を知っていれば「なぜ採択率が低いのか」も納得できる。
結局のところ、補助金は“タダでもらえるお金”ではなく“未来を形にするためのチケット”なのかなと感じています。ただ、天竺の旅を一人で歩くのは本当にしんどい。だからこそ僕は、まず 補助金 無料診断 を受けて、自分の計画が今どの地点にいるのかを知ることをすすめています。
採択率を上げる第一歩は、「今の自分の立ち位置を知ること」から。誤解や不安に振り回されず、正しい準備を重ねれば、補助金は必ず未来を切り拓く力になります。

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