「補助金って本当にお得なの?」
これは経営者が一番気になるところ。そこで実際の数字を使ってシミュレーションしてみます。建設業でよくある話を使って説明します。
今回の題材は 建設業で注目されているチルトローテーター導入。
油圧ショベルの先端を360度自在に動かせるこの設備は、現場の作業効率を一気に変えます。
【建設会社のチルトローテーター導入の目的】
◎整地作業が3時間 → 1時間で完了。
◎人員削減&残業削減。
◎生産性と労働環境の改善を同時に実現。
ただし、ここで大きな問題。導入費用は2000万円。
これを自己資金や融資だけで実行するのか、それとも補助金を活用するのかでまったく変わります。
ケース① 【補助金なしで導入した場合】
投資額:2000万円
自己資金or融資:2000万円
融資条件:5年ローン(年利2%想定)
月返済:約35万円
毎月35万円の返済。払えなくはないですが、資金繰りに余裕がなくなり、新しい投資や予期せぬ出費に対応しにくくなります。
ケース②【 省力化投資補助金を活用した場合】
投資額:2000万円
補助金額:1333万円(補助率2/3)
自己資金(融資分):667万円
融資条件:5年ローン(年利2%想定)
月返済:約12万円
同じ2000万円の設備でも、補助金を使えば月返済は 35万円 → 12万円。
資金繰りに余裕が出ますので、出来るだけ活用することをおすすめします。
実際の現場でどう変わった?
数字だけでなく、導入後の効果も大きいです。
◎作業時間が短縮されることで現場の回転率が上がる。
◎労働時間削減で従業員満足度も向上。人手不足対策にもなる。
補助金を活用することで「返済負担が軽くなる」だけでなく、事業の強さそのものが増すのです。
注意点
補助金は後払い方式。最初は2000万円を立て替える必要あり。
実績報告に不備があれば減額や遅れも。採択されなければ補助金はゼロ。
つまり、「ただ申請すればお金がもらえる」わけではなく、きちんと制度に合わせた準備が必要です。
同じ2000万円の投資でも、補助金を活用した場合とそうでない場合では、月返済が 35万円と12万円と大きな差が出ます。
さらに省力化投資補助金は、今の建設業が直面する「人手不足」「生産性向上」にぴったりな制度です。
ただし、制度を正しく理解しないまま申請すると、不採択や減額のリスクも高まります。
「この投資、補助金を使えばどれくらい返済が楽になるのか?」
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